”食生活指針”について

健康でいる事又は病気になる事の前提として食生活との密接な関係が示唆されています。食生活指針とは、
栄養所要量≪食事摂取基準値≫が管理栄養士など、専門家に対して詳細な数値を示したガイドラインであるのに対して、具体的にその栄養所要量を満足することができるような食事を一般の国民一人一人が実践できるよう策定されたのが”食生活指針”です。日本では1985年に”健康つくりのための食生活指針”が発表され、1990年には”対象特性別の食生活指針”が定められました。そして、2000年には厚生省、
農林水産省、文部省の3省の合同で新しい食生活指針が策定されました。以下に示すのが食生活指針のガイドラインと具体的な指針の内容です。

       食生活指針

( 目的)   
生活習慣の1次予防,健康の維持、増進、
QOLの向上

(要素)
調理されたもの、食品、非栄養成分


(科学的根拠)    
栄養疫学
       

(摂取量)    
将来のあり方を定性的に示す


(適用者)
一般の人々、生活習慣病のハイリスクグループ

(利用者)     
一般の人々
   ≪食生活指針の内容≫

1.食事をたのしみましょう。
2.一日の食事のリズムから、健やかな健康リズムを
3.主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを。
4.ご飯などの穀物をしっかりと。
5.野菜、果物、牛乳、乳製品、豆類、魚等を組み合  わせて。
6.食塩や脂肪は控えめに
7.適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量
8.食文化や地域の産物を生かし、時には新しい料理  も取り入れて。
9.調理や保存を上手にして、無駄や廃棄を少なくす  る
10.自分の食生活を見直しましょう。